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結核と無縁だったグラースの人々
引き続き、『香調師の手帖』からのご紹介第3弾です。
私は天然香料の中でも精油を日常的に扱っていますが、意外なほどにはっきりと、その力を感じることがあります。
天然香料のメッカであり、長く香水づくりの中心であった南仏プロバンス地方のグラースでは、結核の有効な治療薬がまだ出来る前にも、この不治の病に侵されるような香料産業従事者はいなかったという。(中略)
胸に香料を吸い込むことは、即ち、肺の中を毎日殺菌していることにつながった、というわけだった。

香りの素晴らしさだけではなく、その力も侮れないですね。

今インフルエンザがとても流行っていますが、この話に学んで、抗ウイルス作用で知られる精油(ローズマリー、ラヴェンダー、ユーカリ、ニアウリ、ティートリー、ペパーミント、レモン、レモングラス など)を使ったエアーフレッシュナーを作ったり、芳香浴などで空気や肺の中を浄化するのもよいかもしれませんね。
‘話’をする植物たち
調香師の手帖 香りの世界をさぐる (朝日文庫)
調香師の手帖 香りの世界をさぐる (朝日文庫)
中村 祥二

今日のタイトルは、先日読んだ『調香師の手帖』にある節の名です。
興味深いデータや引用が掲載された有意義な本だったので、数回に分けていくつかご紹介したいと思います。たとえば、この本の中には、以下の引用がありました。
「柳にテントウムシがつくと、緑の葉は、虫が食べてもおいしくないような、苦い物質をつくると同時に、目が回り吐き気を催すような、青臭いにおいを放つ。一方、虫に冒されていない周りの葉は、このにおいで危険を知り、食べにくいように葉を堅くする。」

『現代化学』東京化学同人 1984年4月号

このように、植物の芳香成分を含む精油には、ホルモンのような生体内情伝達物質である生理活性物質のほか、植物が自らを守るための忌避効果、自らを繁栄させるための誘引効果などの働きが確認されています。
アロマテラピーの世界でも、香りの素晴らしさだけでなく、こうした力を使って様々に利用しています。

しかし、危険にさらされるとある物質を出し、周囲はその物質を感知し、自らを守ろうとするというのは、本当に植物たちの‘会話’ですよね。

ColoFraでもハーブを育てていますが、葉の1枚たりとも、精油の1滴たりとも無駄にはしない、という思いで大切に育て、使っています。
植物の神秘的な力を借りて、その恩恵を受けることができるというのは、本当に幸せなことだと思いますし、感謝をしながら、充分に活かしきりたいと改めて思います。
水って不思議ですね。

生命体を構成する割合で一番多いのが水だからでしょうか、それとも、生まれる前に羊水の中で育まれていたからでしょうか、お風呂に入ると生き返るような癒しを感じます。

直接体に触れるお風呂だけでなく、噴水や海や、オブジェなどで水の流れを目で見たり、滝や波の音や水の流れる音を耳で聞くのも、癒しにつながりますよね。

先日ご紹介した『環境カオリスタ検定』のテキストの中にも、水が取り上げられていたので、少し抜粋させて頂きます。

01.氷が水に浮かぶ
個体のほうが液体より軽いという性質は非常に珍しい。
もし、氷が沈んでしまったら、湖や海は死の世界になってしまう。

02.氷になるときに1割近く体積が増える
岩石のクラックに入り込んだ水が氷になって体積が増えるとき、強い力で岩を砕き、岩を細かくして土となり、植物が根を下ろすことができる。

03.水は色々なものを溶かす
地中のミネラルや森の栄養分をたっぷり溶かしこんだ水が、たくさんの生物のエネルギー源となる。

04.熱しにくく冷めにくい
地域や地球の温度の変化をおだやかにする役割を果たしている。

改めて、水ってすごい。

こうした水の働きが地球環境に大きな影響を与えているわけですが、水の中でも「淡水」、淡水の中でも「生活に利用しやすい水」となると、地球上に存在する水の0.01%ほどしかないそうです。

水不足、水質汚染などという言葉をよく耳にしますが、大切な水のために、少しでも自分ができることを実践してみたいと思います。