生活の中に蒔かれた、癒しの種
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‘話’をする植物たち
調香師の手帖 香りの世界をさぐる (朝日文庫)
調香師の手帖 香りの世界をさぐる (朝日文庫)
中村 祥二

今日のタイトルは、先日読んだ『調香師の手帖』にある節の名です。
興味深いデータや引用が掲載された有意義な本だったので、数回に分けていくつかご紹介したいと思います。たとえば、この本の中には、以下の引用がありました。
「柳にテントウムシがつくと、緑の葉は、虫が食べてもおいしくないような、苦い物質をつくると同時に、目が回り吐き気を催すような、青臭いにおいを放つ。一方、虫に冒されていない周りの葉は、このにおいで危険を知り、食べにくいように葉を堅くする。」

『現代化学』東京化学同人 1984年4月号

このように、植物の芳香成分を含む精油には、ホルモンのような生体内情伝達物質である生理活性物質のほか、植物が自らを守るための忌避効果、自らを繁栄させるための誘引効果などの働きが確認されています。
アロマテラピーの世界でも、香りの素晴らしさだけでなく、こうした力を使って様々に利用しています。

しかし、危険にさらされるとある物質を出し、周囲はその物質を感知し、自らを守ろうとするというのは、本当に植物たちの‘会話’ですよね。

ColoFraでもハーブを育てていますが、葉の1枚たりとも、精油の1滴たりとも無駄にはしない、という思いで大切に育て、使っています。
植物の神秘的な力を借りて、その恩恵を受けることができるというのは、本当に幸せなことだと思いますし、感謝をしながら、充分に活かしきりたいと改めて思います。